梅雨と水損 本が濡れてしまったら

初心者のための図書館Q&A、今回は「梅雨と水損」についてです。

今日のコラムのテーマは水損本についてです。

長くじめじめとした雨が続くこの時期、返却本の中にじっとりと湿った水損本がまざっていることがあります。
一度濡れてしまった本は、元のように戻ることはありませんが、せっかく利用されている本を簡単に除籍してしまうのはもったいないですよね。

今日は身近なものでできる、水損本の応急処置を紹介します。
濡れた本が返ってきたら、なるべく早く、乾かさずにまたは乾く前にページを慎重に開き、ページとページの間にティッシュやトイレットペーパーを一枚ずつはさんで、上から重しを載せてください。

コラム 梅雨と水損 水損本の修理1

この時、表紙が酷く濡れている場合は、重しが図書だと濡れてしまうだけでなく、色移りや紙同士がくっついてしまって、最悪の場合破れてしまいます。色落ちの心配のないタオルやハンカチのようなものを"当て布"に使い、締板など平らなもので挟んでから重しを載せましょう。

コラム 梅雨と水損 水損本の修理2

挟んだ紙が湿ってきたら、その都度取り替えてください。湿りがなくなるまで繰り返しましょう。これで軽い水損でしたら、また利用することが出来る程度に回復します。
「外が雨だけど、少しならと思って袋に入れずに持ってきた」「バッグの中の折り畳み傘の水滴が、ペットボトルの水滴が」と、決して故意ではないけども、ついうっかりという時もあるようです。

今回紹介させていただいたのは、あくまで「一度濡れてから乾いておらず」「波打つほどの重度でもない」場合の応急処置です。応急処置が間に合わないほどの元に戻せない本が返ってきてしまったときは、新しく購入したり、「かわいそうな本たち」とした展示に活用するのも有効でしょう。

あとがき

雨の日や雪の日だとバッグについた雨や溶けた雪がしみこんで中の本が濡れる、というのは想像し易いですが、真夏のペットボトルの結露も予想以上に侮れません。そんな時でもあまり利用者を怒らず、やさしく声をかけてあげたいですね。

コラム ライン・グレー

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