紹介文と未読率

初心者のための図書館Q&A、今回は「紹介文と未読率」についてです。

ジメジメと蒸し暑い梅雨がついに終わり、夏休みが始まりました。

学校図書館の初担当となった司書教諭の方々は一通りの日常業務に慣れはじめ、一息つけた頃かと思います。

一息ついて余裕が出てきたところで、今回は未読率について考えてみようと思います。

学校図書館に来てもらって、児童や生徒にたくさん本を読ませよう!と、どの学校図書館も、工夫を凝らした展示や掲示を行っています。これが効果を発揮することが多いのですが、それでも図書館を自習の場所に利用するだけで本を読んでいない、と努力が実らず頭を抱えることもあるでしょう。

子どものことを考えて本を薦めても、希望するものとうまく合わないことがたくさんあります。読書好きの子どもであれば「良い本を買ったので図書室に来ましょう」と貼りだせば、昼休みや部活開始の待ち時間に図書室へ来てくれます。ですが、普段から読書習慣がない子ども達は簡単に図書館に来てくれません。そんな子ども達にも本を読んでもらうためには、案内を工夫することが1つの手として挙げられます。


私の経験になりますが、子ども達に作ってもらい図書館の利用が活性化したことがありました。
子ども達にお気に入りの一冊の紹介文をジャンル問わずで書いてもらい、他の掲示物と一緒に掲示したり、図書のPOPに利用したりしました。気を付けたことは、紹介文を長くしないことと、現代小説の紹介だけに偏らないようにしたことです。

紹介文を図書館だよりに掲載すると、紹介文を書いた子どもが友達を連れて図書室でその本を紹介するという光景をよく目にするようになり、それに触発された先生方も数学、世界史等担当教科が好きになったきっかけの本を生徒に紹介する、なんてこともありました。

こうして生徒が友達、先生を連れて本を読むようになり、未読率は低下しました。

紹介させていただいたものはあくまで一例です。大事なのは、学校全体で情報を発信し、参加することによって、図書館が気軽に足を運べる身近な場所になったことです。

未読率の低下が目的ではありません。子ども達が図書館を身近な場所と感じることが大切です。そのためには情報発信や情報共有が大切で、担当職員だけではなく、子ども達や生他の先生にも協力していただいくことが必要と思います。

元司書SEのつれづれコラム 紹介文と未読率 みんなで紹介し合おう

あとがき

掲示物物が思ったほど未読率低下につながらない。そんな時はこの例を思い出していただけると幸いです。

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