夏休み中の図書館

初心者のための図書館Q&A、今回は「夏休み中の図書館」についてです。

もうすぐ夏休みですね。長い休みを待ちに待った子どもたちがたくさん、図書館へ遊びにくる様子が浮かびます。

休み中は来館者数が増えるため、貸出返却の本が増えたり、書架が乱れたり、カウンターも慌ただしくなりがちです。そんななかで、「読書感想文の書き方がわかる本はありますか?」とか「自由研究で役に立つ本を借りたい」などの夏休みならではのレファレンスもでてきます。そういったときに、役立つのが自由研究・読書感想文コーナーです。事前に自由研究を題材にした本を集めてコーナーを設けておくことで、自分で本を探そうとする子どもが増えるほか、書架へ出る頻度も減ります。子どもによっては、既に研究内容を絞っていて「火山の噴火について調べたい」などといったピンポイントのレファレンスを投げかけてくる子もいます。忙しいカウンターで、このような難しい質問を受けると焦りがちですが、落ち着いて書棚の場所を調べ一緒に書架を見にいくと、意外と子どもの方から「この本がいい!」というものを見つけてくれたりもします。職員が資料を見つけて提供することが司書の仕事ではありますが、子どもが自分自身で本を見つける喜びも大切にしたいものです。

自由研究のほかにも、学校によっては夏休みドリル帳のようなものが宿題として配布され、その中で紹介されている本を読みましょう...という宿題が出たりもするようです。学年ごとに本は異なり、しかも数冊あるため、事前に本を集めて「夏休み帳コーナー」を設けておくと、その都度本を探さずに済むのでカウンター業務がとても楽になります。夏休み帳で紹介されている本を読みにくるのは特に低学年が多いのですが、ほとんど貸出に出てしまい、休み期間中に図書館に置かれることはほとんどありません。しかし低学年向けの本だと絵本のようなすぐに読めてしまうものが多く指定されています。そういったことを踏まえて、もし複本が用意できるなら一冊は館内閲覧本として配架しておくことがおすすめです。「せっかく来たのに読めないんだ...」と肩を落として帰る子を減らすことができますよ。

この他、筆者の経験では、遊びに来ていた子ども同士が出会い頭にぶつかってしまい、片方の子が泣いてしまうということがありました。お互いにびっくりした らしく、泣かなかった子も「ごめんね」や「大丈夫?」といった言葉が出てこなかったようです。書架で気まずそうにもじもじしていたのでその子に話しかけて、一緒に泣いている子のところへ行って謝り、その場は収まりました。「図書館内を走ると危ない」という注意を促すことは大切ですが、このような事故は館内を歩いていても起きうるものです。大人同士ならば「すみません」の一言で済むことでも、子ども同士だとうまくいかない場合があります。子どもたちがたくさん遊びにくる夏休み、みんなが楽しくそして気持ち良く図書館を利用できるように、利用者への目配りを忘れないようにしたいですね。

コラム 夏休み中の子どもたち 司書と子ども

あとがき

夏休み中は子どもをはじめとした来館者が増え、閲覧席不足に悩むことがあると思います。来館者に適切に閲覧席を使っていただくためにも、館内の見回りを強化し、席の管理を通常時より気を払って行うなど、職員同士協力し合って業務を進めると良いでしょう。

コラム ライン・グレー

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